とうとう断乳ing・・・

更新が滞りました。3連休、マンションの再内覧会やら押し入れの掃除やらでちょこまかと忙しく時間がなかったというのもありますが、金曜の夜から断乳していたというのも理由の一つであります。
ムスコは2歳を過ぎてまだなお母乳命で寝起き寝入りばな食中食後(食前ではない)喉が渇いたとき甘えたいとき退屈なとき、実に新生児以上に頻繁に乳を飲んでおりました。私もうっとりと乳を飲むムスコを見るのが大好きでしたし、授乳は私たちにとってかけがえのないコミュニケーションであったのでこのままムスコが自主的におっぱいを卒業するまで何歳になっても欲しがるだけ与えよう、そう思っていました。
それが何故急に断乳に至ったか。
実は最近授乳がつらかったんですよ。例えるなら全く性欲がないのに好きでもない男に乳首をいじられてる感覚といいましょうか?(どんな例えじゃ!)、吸われること自体がなんつーかものすごぉくストレスで。
毎回の授乳がそういうわけじゃないんですよ。ほとんどは相変わらずのラブラブ授乳なんですが、たまにそんな感じのすごくしんどい授乳タイムがあるんです。
そんな時、最初は耐えながら与えるんですが、そのうちどーにもこーにも我慢できなくなってきます。だから「もうおしまい!」といって乳を無理に離したり(もちろんムスコは大泣き)、バンバン周りのもの(主に枕やクッション)を叩いてストレスを発散させながら与えたり(うっかりムスコの背中を叩いてしまったこともアリ)、無我夢中に乳を飲んでいるムスコの頭にかみついてみたり(もちろん痛くないように甘噛みですが)。
友達に話すと「そんなんだったらもうやめれば?」とあっさり言われるんですが、ここまでがんばったんだからやっぱり自主卒乳を待ちたい気持ちもあるし(意地?)、つらい時だけでなく楽しい授乳もまだまだちゃんとあるのでどうしても踏み切れなかったんです。
ところが。
金曜の深夜、2時頃だったと思います。その夜ムスコはなかなか眠ってくれなくて、その時間部屋は真っ暗にして無理やり私の隣に寝かせてはいたんですが、寝ぼけ半分で私に何度も頭突してきたりだらだらと乳を飲んだりしていました。その時授乳ストレスがマックス状態!ベッドを叩くくらいじゃどうにもこうにも収まりません。このままじゃ私にとってもムスコにとってもよくないと思いました。もう潮時だと。
すぐにムスコに言いました。
「おかあさん、お乳あげてるとイ〜ってなるの。おかあさんがキーキーなったらいやでしょ?おかあさんも、こんなおかあさんはいやなのよ。これまでいっぱい飲んだし、もうおしまいにしよ。お乳バイバイしよ。」
それでも乳を飲もうと私のパジャマをめくるのを拒否したらムスコは狂ったように泣き始めました。何度もパジャマの裾に手を伸ばし「おちち、おちち」と懇願してきたけれど「もうおしまいだよ。お乳ばいばい。」といって頑なに拒否。暴れながら泣いていましたが、元から半分眠かったのと大泣きして疲れたのとで、すぐにムスコは寝入りました。
次の朝。
いつもは寝起きにまずオッパイのムスコ。飲めないとわかっているのか、つらそうに泣いていました。でも、もう私の服をめくろうとはしません。「おちち」という単語さえ今日は全く口に出しません。ムスコなりに状況がわかっていたのでしょうか。昨夜の話を理解してくれたのかとびっくりしました。
結局その日は全く欲しがりませんでした。
あっけらかんとしたムスコと反対に、私は授乳できない寂しさでほぼ一日泣いていました。
なにかにつけて思い出すんですよ。
授乳に憧れていた妊娠期、初めて乳首を含ませたときの感動、乳の出が悪く思い悩んで泣いてばかりの産後入院期、母乳だけでちゃんと育ってくれるだろうかとドキドキしていた新生児期、1ヶ月検診で順調に体重が増えているとわかったときの嬉しさ、乳房に手を添えてくれたときの愛しさ、私の服や下着をめくってきたときの驚き、「おちち」と声に出して欲しがったときの喜び etc...。
あんなつらかった授乳ストレスもすっかり忘れ、「やっぱりまだ続けたい!」とよっぽどムスコに乳を押し当てようかと思いましたが、一度決めたことをここで断念するのはムスコにとってよくない、昨夜や今朝のムスコの我慢が無駄になると断乳を続けました。何よりもムスコがそれほど欲しがっていませんし。
断乳ケアのため近所の病院の母乳外来に予約も入れました。予約を入れたらもう後戻りできないんだと改めて感じまた泣けました。これまでの授乳回数の話をしたら「それはたぶんものすごくオッパイが張ると思いますのでこれまでの授乳回数の半分くらいは搾乳してもいいですからね。熱が出るようなら氷で冷やしてください。」とアドバイスをされました。
友達からも「乳が張って痛くてほとんど眠れなかった」とか「熱が出て何も手につかなくて実家の母に来てもらった」なんて大変だった話を聞いていたので私も覚悟はしていました。実は断乳に踏み切れなかった理由にこれが怖かったというのもあったりしたのですが、予想に反し私の乳は熱を出すほどに張りはしませんでした。もちろんさわると堅いししこりのようなのもできたんですが、自分で搾るとかなりラクになりました。結局搾乳したのは一日一回だけ、搾った乳も一回につき両乳合わせて150ccもありませんでした。
現役バリバリだと思っていた私の乳房も、実はガタがきていたのか。
寂しくそう思っていたのですが、今日母乳外来に行くと助産婦さんが私の乳房を見ただけで「まぁ、すごく張っているわね!」と言うのでビックリ。確かに搾ってもらうと出るわ出るわ、あっという間にタオルがぐっしょりになってしまいました。
乳の出が良いため今回だけではダメみたいで、あと数回こうやって搾ってもらいに行かなくてはいけないそうです。ここの母乳外来は一回680円で相場から見てもかなり安価。何より近所にあるし、やっぱり引越し前に断乳したのは正解かな、と自分を納得させました。

断乳してまだ3日ほどですが、ムスコは期待したほど食も増えず相変わらず甘えん坊です。でもあんなにしょっちゅう飲んでいた母乳を全く欲しがりません。今日はお風呂で私の乳首におもちゃのカップをかぶせて「ないない!」なんて遊んでいました。つまんだりはじいたりもしてはいましたが、前みたいに口に含もうとはしません。私も断乳初日のような寂しさはもう感じなくなりました。

行き当たりばったりな決断ではありましたが、ムスコ自身もちゃんとわかってくれたのか思ったほどの辛抱をさせることもなかったし、私自身も肉体的にそれほどつらくなかったので、断乳として理想的だったのかもしれません。

ムスコよ、これまであんなに喜んでたくさんオッパイ飲んでくれてありがとう。
私のオッパイもよく頑張ってくれたよね。ありがとう。
楽しかった授乳、もう思い出になっちゃうけど、決して忘れない。
ホントにありがとう。ばいばい。

断乳した途端、夜ノンストップで朝まで眠るようになるのは何故!?