Dr. コトー診療所 第8回*5

上記の「幸福の王子」とは打って変わって、毎回感動して目頭が熱くなる優等生なドラマです。志木那島の風景も絶好のスパイスでその美くしさに心も癒されます。「幸福・・・」はムスコには絶対見せたくないですが(渡部みたいにキモくなられたら困る)、「コトー・・・」は是非ムスコと一緒に見たいドラマでもあります(子役の男の子がみんなスバラシイ)。
こちらは上手い役者ぞろいで安心して見られます。コトー演じる吉岡君、本当にこの役もらえてよかったね。超ハマリ役であなたのイメージはすっかりコトー。いつまでもあの北の国からの情けない純のままではあまりにも吉岡君がかわいそう過ぎるもの・・・。
それにしても純はあの大自然、あの親父に育てられてなんであんなふうになっちゃうんでしょう。全く納得いきません。ぶつぶつ。
おっと話それました。Dr. コトーの感想を書かねば。
原作読んでないんでわかんないんですけど今回のあきおじの話って原作にあるんですかね?なんか聞いた話では原作のコトーはスーパードクターで離島でスゴイことやりまくりだそうです。例えば第3回の早産の話なんかもドラマではコトーが必死に受け入れ先を探して本土の病院に送っていたけれども原作ではペットボトルで保育器作って診療所で出産させるそうで。これは映像的に難しいからああいう話にしたのかな、と思ったけれど、今回の話がドラマオリジナルなのであれば、制作側はコトーの外科医としても類まれな技術力より、一人の人間味あふれる医者としての姿をより強調して表現したいんだろうなぁと思います。だから今回コトーに神業的手術をさせずあきおじを逝かせたのでしょう。
そのコトーの人間味あふれる部分に泣けました。吉岡君、上手すぎるよ・・・。純やってるときは上手いと思ったことなかったんだけど、このコトーの演技を見ていると天才としか思えない。さすがあの福山雅治を元カレとする内田有紀を射止めただけあります。やっぱり男は顔じゃありません。
あと、このドラマって複線がうまいんですよね。前回、前々回とあきおじは端役でちょこちょこ登場してコトーとの関係がいい感じなことを視聴者にアピールしていたし、3話で咲に電話していたのも今回二人を恋人だと決定づけるエピソードに持ってきたり。一話でよく出てきた剛洋君の友達のあのスポーツ狩りの男の子があきおじの孫っていうのもいいですね。原作ではすぐに打ち解けた原と確執を残しているのも、要所要所で原にコトーへの鶴の一声を入れさせるためでしょう。毎回何気に原はキーパーソンです。
あの手紙、あきおじの字が上手すぎるのと手紙が書かれた紙がえらく高そうな和紙だというのが出来すぎな気がしたものの思いっきり泣かされました。コトー、あのわらじどうするんでしょう?履く?それとも飾る?
石田ゆり子はショートカットが似合っていない気がしましたがみなさんはいかがでしたか?柴崎コウは回を重ねるごとにかわいく見えてきます。それだけ役を演じこなしているということですかね。
次回はコトーがなんで島に来ることになった理由が明らかになるっぽいです。予告で週刊誌のページかなんかが写ってましたがあまりに一瞬過ぎてわかりませんでした。残念。来週も見逃せません。